SSブログ

理想宮という名の執念の結晶 [旅行]

DSC05523.JPG
リヨン週末旅行の続き。

せっかくの車の旅だったので、リヨンの街だけでなく郊外のスポットへも足をのばしました。
2日目は友人Sちゃんがいつか必ず行きたいと思っていたところ、シュバルの理想宮に行きました。

 

1879年から1912年、実に33年の年月をかけてひとりで作り上げたという、この理想宮。
リヨンから車で約1時間のところにある小さな村にひっそりと存在しています。

DSC05538.JPG
建築家でもアーティストでもない、ある郵便配達員の男が作ったというから、驚きです。
他の何とも似ていない、独特の雰囲気の建造物でした。

DSC05516.JPG 
あちこちに彼の魂の言葉みたいのが、刻まれています。それも、
強い意思を持ってすれば、ひとりの人間でも大きなことを成し遂げられる、みたいな彼の強い覚悟、怨念のような言葉。

DSC05540.JPG

DSC05531.JPG 
ひとりで毎日毎日、石を運んで積んで彫刻して、そしてこの言葉。こちらは言葉を失うばかり。 

DSC05537.JPG 
それを30年以上続けるって、想像を絶する意思の強さ。。。

DSC05567.JPG 

DSC05555.JPG 
彼はこれを自分のお墓にしようと建造したそうですが、それは認められなかったんだそう。
お気の毒な話です。

DSC05561.JPG
今となってはこうして観光資源となり、たくさんの人が訪れる。 
後世に名を残すという彼の目標は達成できたと言えるでしょう。

DSC05576.JPG
これが東側からみた全体像。

シュバルの理想宮、予想以上に立派なものでした。
そして何よりシュバル氏の執念に圧倒されるばかりでした。

追記。刻まれた言葉をいくつか。。。(訳は適当です)

DSC05530.JPG
人とはちりのような存在でしかないことを覚えておきなさい。魂だけが永遠なのだということを。

DSC05536.JPGこの岩を作り、人間の意思の可能性を証明したかった

DSC05533.JPG生命(人生)の源から私は才能を汲みあげた

 


nice!(0)  コメント(4) 

nice! 0

コメント 4

nappy

凄いところがあるんですね。
執念深い人だったんでしょうね。。。
上から5番目の写真、「La vie sans but est ...」続きが気になります。
by nappy (2013-11-26 06:26) 

amya

>nappyさん
彼の信念がしみ込んでいて怖いくらいですよね。
アンコールワットのような、ガウディ建築のような不思議な建造物でしたよ。
La vie sans but est の続き、残念ながら覚えてません。。。
代わりにというわけではないですが、別の写真を追記してみます。
by amya (2013-11-27 03:07) 

Chiezou

道楽…?なあんて言ったら、シュバルさんの霊に叱られるかな!?
ファスト、が横行する現代では中々できないことだなー。
せっかく作ったんだから、お墓にしてあげればいいのにね!
by Chiezou (2013-11-27 16:26) 

amya

>Chiezouへ
いやー私も行く前は個人で作った建物っていうから、しょぼいんじゃないの?って思ってたんだよ。目の前にして反省。^^;
シュバルさんは当時の時代でも十分変人だっただろうね。
今回はいかなかったんだけど、みんなに禁止された後、村の墓地にもう一つ自分の墓を作ったらしいよ。

by amya (2013-11-27 18:03) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。