理想宮という名の執念の結晶 [旅行]
せっかくの車の旅だったので、リヨンの街だけでなく郊外のスポットへも足をのばしました。
2日目は友人Sちゃんがいつか必ず行きたいと思っていたところ、シュバルの理想宮に行きました。
1879年から1912年、実に33年の年月をかけてひとりで作り上げたという、この理想宮。
リヨンから車で約1時間のところにある小さな村にひっそりと存在しています。
建築家でもアーティストでもない、ある郵便配達員の男が作ったというから、驚きです。
他の何とも似ていない、独特の雰囲気の建造物でした。
あちこちに彼の魂の言葉みたいのが、刻まれています。それも、
強い意思を持ってすれば、ひとりの人間でも大きなことを成し遂げられる、みたいな彼の強い覚悟、怨念のような言葉。
ひとりで毎日毎日、石を運んで積んで彫刻して、そしてこの言葉。こちらは言葉を失うばかり。
彼はこれを自分のお墓にしようと建造したそうですが、それは認められなかったんだそう。
お気の毒な話です。
今となってはこうして観光資源となり、たくさんの人が訪れる。
後世に名を残すという彼の目標は達成できたと言えるでしょう。
シュバルの理想宮、予想以上に立派なものでした。
そして何よりシュバル氏の執念に圧倒されるばかりでした。
追記。刻まれた言葉をいくつか。。。(訳は適当です)
人とはちりのような存在でしかないことを覚えておきなさい。魂だけが永遠なのだということを。
タグ:ローヌ・アルプ
2013-11-25 02:38
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コメント(4)
凄いところがあるんですね。
執念深い人だったんでしょうね。。。
上から5番目の写真、「La vie sans but est ...」続きが気になります。
by nappy (2013-11-26 06:26)
>nappyさん
彼の信念がしみ込んでいて怖いくらいですよね。
アンコールワットのような、ガウディ建築のような不思議な建造物でしたよ。
La vie sans but est の続き、残念ながら覚えてません。。。
代わりにというわけではないですが、別の写真を追記してみます。
by amya (2013-11-27 03:07)
道楽…?なあんて言ったら、シュバルさんの霊に叱られるかな!?
ファスト、が横行する現代では中々できないことだなー。
せっかく作ったんだから、お墓にしてあげればいいのにね!
by Chiezou (2013-11-27 16:26)
>Chiezouへ
いやー私も行く前は個人で作った建物っていうから、しょぼいんじゃないの?って思ってたんだよ。目の前にして反省。^^;
シュバルさんは当時の時代でも十分変人だっただろうね。
今回はいかなかったんだけど、みんなに禁止された後、村の墓地にもう一つ自分の墓を作ったらしいよ。
by amya (2013-11-27 18:03)