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ロワール古城めぐり③レオナルド・ダ・ヴィンチの家とワインカーヴ [旅行]

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Loire Valley Toursの1日ツアーの模様の続き。 

ダヴィンチが晩年をフランスで過ごし、ここロワールでその生涯を終えたって知ってましたか?

イタリア人のはずなのに、彼の代表作、あの有名なモナ・リザがなぜフランスにあるのか。。。
考えたこともなかった。

シュノンソー城を後にした私達は、ダヴィンチの過ごしたクロ・リュセ城を訪れ、
その後、ワインカーヴでテースティングとランチタイム。午後はアンボワーズ城に行きました。 

さて、なぜダヴィンチがフランスに来たか。。。

ダヴィンチの才能に惚れ込んだフランス国王フランソワ1世の熱烈なラブコールに、
晩年になって応えたダヴィンチは、アンボワーズ城のすぐ近くにある館、クロ・リュセにおいて
その最後の3年間を過ごしたんだそうです。

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その時、モナ・リザを含む3枚の絵をイタリアから持ち込んだんだそうです。
ガイドさんの話では、モナ・リザは完成までに時間がかかり過ぎて代金も高くなりすぎて、
依頼者やスポンサーに愛想を尽かされ、宙ぶらりんになった状態だったとか。
それで、フランソワ1世というビッグスポンサーを見つけたダヴィンチは
ロワールの地に移り住み、モナ・リザを完成させたんだってー。

イタリアは何とも惜しいことをしましたね。
500年以上経った現在、この1枚の絵を一目見てみたいと、どれだけの人がパリを訪れていることか。。。

イタリアから持ち込み、ここで完成させた他の2枚は聖アンナと聖母子洗礼者聖ヨハネだそうです。
いずれも有名な作品みたい。私は知らなかったんですが。

モナ・リザってフランス語ではla Joconde(ラ・ジョコンド)っていうんですよね。
この絵のモデルであるリザさんはジョコンド夫人だからだそうです。
ジョコンドって、あまりに日本語と違うから最初何のことか全然わからなかった。。。

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レオナルド・ダ・ヴィンチの寝室。

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レオナルド・ダ・ヴィンチが来客をもてなしたという広間に、
モナ・リザと洗礼者聖ヨハネのレプリカがあります。

人も少ないし、ガラスケースもなくて、レプリカとはいえ、ゆーっくり見れます。

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館内の壁にダ・ヴィンチの名言がかけられています。
たくさんあったので、もっとゆっくり見たかったな。

たまたま撮ったこの1枚はどういう意味だったのかしら。。。
すべての悪が口づけによって根絶しますように。 か?

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こちらは台所。

「レオナルド・ダ・ヴィンチは、左利きでべジタリアンでゲイだったんですよ。モダンでしょう。」
とガイドさん。左利きはともかくとして、確かにベジタリアンとゲイは最先端いってたのでは?!
おそらく当時ベジタリアンなんて、ほぼいなかったでしょう。

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地下ではダ・ヴィンチの考えていた様々なものを、設計図をもとに模型やCGで説明しています。

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ジャッキなど実用的で地味なものから、自動車やヘリコプターなどの乗り物、
戦車や機関銃などの兵器に至るまで、様々なものがありました。

本当にとんでもない天才だったんでしょうね。

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この日はあいにくのお天気だし、時間もなかったけど、庭も広くてきれいに整備されています。

レオナルド・ダ・ヴィンチパークといって、彼の発明や発想に触れることができる
ちょっとしたテーマパークになってるみたい。

さて、そろそろお腹もぺこぺこ。
ということで、川沿いにあるワインカーヴへ向かいました。

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この辺りは、城を建てるために石を切り出した後にできた洞窟がたくさんあるらしく、
その洞窟が今はワインカーヴとして使われているんだとか。
温度・湿度が1年中変わらない環境がワインの熟成にぴったりなんだってー。

今回訪れた洞窟はワインカーヴにする前は、キノコ栽培に使われてたらしい。
たしかに、ひんやりじめっとキノコ天国にできそう。。。
洞窟といえばワインかキノコらしい。少し前に行ったボルドーでもそんな話が出てたから。

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こちらは1960年代、70年代のものを保管中。
ここはワインの作り手ではなく、熟成を専門におこなってる業者さんでした。
おいしくなりそうな(?)ワインを大量に買い付けて、このカーヴで寝かせる。
実はそれって楽なんじゃ。。。?

白ワインは長い年月もたないというイメージだったのですが、
(ロワールのワインは)*この主語が正しいのか自信ない何十年‐100年くらいはもつんだそう。

実際このカーヴにも1950年前後のボトルも転がっていた保管されていた。。。
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明かりに透かせて瓶の中の色を見せてくれたんですが、
年代物の白ワインは、もはや「白」ではなかった。。。茶色っぽい感じ。

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その後、テースティング&ランチ。まずは白ワイン3種。
左から2011Montlouis、1996Vouvray、1982Vouvray。色が全然違いますよね。

初めはワインだけで、色、香り、味をみる。
その後チーズが出てきて、チーズを口に含んだ状態でワインを口に入れ、
ワインの味の変化、チーズとの相性を試す、らしいです。

こんな風にテースティングしたのは初めてでした。
確かにチーズと一緒に口に入れると、また別の風味を感じたりして、面白かったです。

以前、アルザスのワイン街道沿いの村のお祭りで
年代物の白ワインを飲んだとき
、あまり好きじゃなかった印象があったのですが、
今回のは82年のも大丈夫でした。
フルーティさはほぼなくなり、ミネラルが強い、濃い味です。
でもやはり私はフルーティなワインの方が好きなので、フレッシュさと味のバランスが気に入った
96年のVouvrayをおみやげに購入して帰りました。

ランチのお料理はポトフみたいな野菜たっぷりの鶏の煮込み。
あっさり味でとてもおいしかったです!

食事をしながら、赤ワインも2種頂いたんですが、
軽めの赤ワインだったんですが、あまり好みじゃなかったな。
赤ワインの味はいまだに全然わからないです。。。
ロワールはやっぱり白ワインだ。ということで、楽しいテースティングでした。

それにしても、一緒だったイタリア人の家族。
おじいさんとおばさんと中学生くらいの少女という、ちょっと不思議な組み合わせの一家だったんですが
このテースティングの辺りから、謎が更に深まった。。。

テースティングしたワインが気に入ったらしく、購入したい、
まとまった数買うから、イタリアまで送ってくれるか?

という流れまでは普通だったんですが、
その“まとまった数”が15箱(1箱6本)とか言い出して、、、
初めは通訳をしていたガイドさんも、これはおみやげのレベルではないと察してか、
あとはカーヴの人と後日直接相談して、とまる投げ。(それもそうでしょうね)

その後も輸送量が結構かかるということを知ると、今度は
昔、流通関連の仕事をしてたが、こんなにはかからないはずだ!
と言い出し、

送料をわざわざ調べてきたカーヴの人も、
そうは言っても、フランスの郵便局が規定した料金なので私達にはどうすることも。。。
私達が頂くのは、完全にワイン代だけで。。。

と困ったご様子。おじいさんはそれでも納得がいかない様子で、
さらに強い口調で何やら主張。。。見かねた奥さんも「いいかげんにしなさいよ」的な感じで入ってきて
プチ夫婦げんかモード。

イタリア語ってフランス語と似てるので、ちょこちょこっと何を言ってるのかわかったんだけど、
細かくはわからないから、私もカーヴの人もどうなってるのって?!って見まわすのみ。

後からガイドさんに聞いた話では、
じゃ、うちのトラックをイタリアから寄こすから、それで運ぶことにしよう。blablabla....
とか言い出してたらしく。。。そりゃ言葉が理解できたとしてもポカーンだわ。

ワインもごはんもおいしかったけど、
この人達、何者?! というのがいちばん印象に残ったワインカーヴ見学でした。笑


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