エコ&ハイテクなスパ、のちイノシシ [アルザス]
先週末、Y氏と一緒にワイン街道沿いの村リボーヴィレに行ってきました。
その目的は、ワイン、ではなく、スパ。
スパって、なんだか私達の柄じゃないですが。。。
少し前にテレビの情報番組で紹介されていて、ぜひ行ってみたくなったのです。
というのも、このスパ、ただのスパではなく、エコビジネスの一環であることを知ったからです。
フランス語の動画ですが、よかったら見てみてください。
http://www.m6.fr/emission-100_mag/videos/11278026-etonnant_ils_produisent_de_l_8217_electricite_grace_a_de_la_bouse_de_vache.html
牛っていつもあんなに下痢ピーなのかしら。。。
牛の排泄物と生ごみとブドウのカスによって発生するバイオガスを使って発電するシステムの紹介。
Méthanisationというらしいです。この施設で10000人分の電気をつくっているというから驚きです。
更に副産物であるモーターの冷却水(80℃だって!)の熱を活用して、ホテルの暖房やお湯を供給しているだってー。そしてその行き先の1つが今回のスパという訳です。
牛も近くで飼われてるし、レストランの生ごみを集め、
ブドウのカスもワイン街道沿いなら簡単に手に入るだろうから、素晴らしいエコビジネスですねー。
原子力発電のイメージが強いフランスですが、
こんな事業もあったのね、それもここアルザスに!と驚いたのでした。
リボーヴィレのはずれにある、ホテル、カジノ、スパがそろった、リゾート施設。
Balnéo Spa
スパだけの利用ももちろん可能。スパ、スパと言っていますが、
上記のシステムによって35℃くらいに温められた温水プールが屋内屋外合わせて3つあり、
そこに浸かって、浮いて、リラックスするというものです。
(マッサージなどをおこなう、いわゆる“スパ”ももちろん完備。私達は行きませんでしたが)
150cm以下の子供は不可とある通り、私の身長(158cm)で胸上辺りまであるプールでした。
泳ぐのではなく、のんびり浸かって、おしゃべりして、過ごすプールです。
あったかいという程の温水ではないですが、寒くならないので、1時間くらい浸かってたでしょうか。
なかなかよかったです。屋外プールは目の前にヴォージュの山が見え、緑いっぱいで気持ち良いです。
日本の露天風呂みたいな感覚です。
ただ、一部ゾーンを除いては立ちっぱなしでいるしかないので、
個人的には座れる段差がもっとあればいいのにと思いました。
プールも更衣室もすっごくきれいだし、ロッカーや清算のシステムもハイテクでした。
冬に来るのも気持ちよさそうだな。
さーて、帰ろうってことで高速ではなくワイン街道沿いを通って帰路に。
途中通りかかった村で、ちょうどお祭りをしてたので寄って夕飯を食べることに。
小さな村でしたが、なかなか盛り上がってます。
フランスの村のお祭りって、大抵住人の人達で運営されてて手作り感満載です。
私が住んでる街のお祭り同様、ここでも食券を先に買って、食べ物をゲットするシステムです。
何があるのかなー、やっぱりいつもの焼きソーセージとタルトフランべかな、
と思ってたら、メニューの看板にsanglier(イノシシ)との文字が!!
フランスでもイノシシを食べるのは知ってたけど、お祭りでイノシシって珍しい。
列に並んで待ってたら、やってきましたよ。本物が!!
巨大な金属の棒で固定されていました。
ここから解体作業の開始です。
彼らによって小さいピースにせっせと切り分けられた肉は、更に後ろの炭火で焼かれてました。
ゲットした食券を見ると、村の消防団が主催のイベントのようでした。
指の跡つき(笑)の手作り食券です。
お祭りでは珍しく、セットメニューになっていて、
イノシシのロースト、フライドポテト、サラダにコーヒーとアイスクリームがついてました。
さてお味の方はどうですか?
イノシシ肉、想像以上に柔らかかったです。全然臭みもなくて、美味しかったー。
むかーし日本で食べた時、肉の味がしっかりして美味しいなと思った記憶があるけど、
2度目もとても美味しく頂きました。
それにしてもすごいボリューム。もう1つは焼きソーセージ&パンにしておいて正解でした。^^;
こういう時でもちゃんとデザートがあるのは、さすがフランスです。
日も暮れてきて、お腹もいっぱいになって?
生演奏に合わせて、ステージ前の小さなダンスホールでおじさまおばさま方が踊り始めていました。
おばさま達くるくる回されて、みんなダンス上手なんですよね。
夜も盛り上がってきたところで、我々は会場を後にしました。
どちらがメインイベントなのかわからなくなってきましたが、
スパとイノシシ祭りどちらも行けてよかったです。
こんな珍しいお祭りに偶然行きあたるとは、ラッキーでした!
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